3つ目のアプローチは歯にかかる力をコントロールすること。
実は虫歯や歯周病以外でもお口のトラブルは起こるのです。
それが力による歯の崩壊です。
通常、物を食べるときに
歯をかみ合わせる程度であれば、
歯が壊れることはほぼありません。
しかしそれが一度でも治療を受けた歯、
人工物に一部が置き換わってしまった
歯であれば
その強度は著しく落ちているのです。
そこに噛む力、
特に歯ぎしりなどの強い力が
かかってしまうと歯が欠けたり、
根っこが割れてしまったり
といったトラブルが
起こってくるんですね。
この分野のコントロールは非常に繊細で
詳しくお話しすると
キリがないのですが、
手っ取り早く実践出来るものとしては
「普段から歯と歯を離す」
ということです。

唇は閉じた状態で歯と歯が触れないよう、紙一枚分くらいのスペースをそっと開けておくのです。
これだけで無意識に噛み合うことを防げます。
多くの方が気付いていませんが、細かい作業をしたり、文字を書いたり、重い荷物を持ったりと様々な場面で食いしばっているのです。 その負担を失くせれば、あなたの歯は治療を受けた部分でも長持ちさせることが出来ます。
その他にも睡眠時の歯ぎしりをコントロールする自己暗示療法、
普段の食事で噛む力をコントロールする方法など。様々なアプローチがありますが、文面では伝わりにくいのでここでは省略したいと思います。
この力のコントロールは見過ごされがちですが、ここまで私がお伝えした知識を得て、虫歯、歯周病をコントロール出来るようになったあなたにこそ必要になってくる視点、 実践すべきポイントなのです。